【現場のリハビリ職員が解説】病院や施設で過ごす高齢者に効果的な暇つぶしを紹介します

リハビリ
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現在私は理学療法士として老人保健施設で勤務しており多くの高齢者の方を見ています。

施設で過ごされていると食事や洗濯等自宅で住んでいれば必須だったことを自分で行わなくてよいため便利な反面、自分で行う必要が無くなるため活動量や考える時間が減ってしまいます。

その結果認知機能の低下が進みトイレや食事等の身の回りのことが出来なくなってしまう方も多くみてきました。

施設ではレクリエーションやリハビリ等はあるもののそれは1日の中で限られた時間であり、多くの時間はいわば自由時間です。

この自由時間をテレビを見てぼーっと過ごされている方と自分で何か活動されている方ではやはり衰えの進行は変わってくるとひしひし感じています。

そこで両親や祖父母が施設や病院で過ごされている方がなにを買っていけば施設生活を活動的にできるか、おすすめのグッズを紹介したいと思います。

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塗り絵

塗り絵は多くの方に馴染みがあり取り組みやすいグッズです。

また色鉛筆さえあれば一人でも出来ますしある程度時間も必要とされるため集中力に対する効果も期待できます。

また、季節の塗り絵を選ぶことで季節感を感じることが出来ますし、適切な色を選ぶことで脳の認知機能を活性化させることもできます。

さらには塗るという作業を通じて手先の巧緻性の向上を期待出来ます。

問題集

問題集にも多くの種類がありますが大切なのは本人のレベルに合った難易度を選ぶことです。

難しくて出来ないようなものでは本人の自尊心を傷つけることになりますので注意が必要です。

施設でもプリントを配ることができますがその場行ってもらい破棄することが一般的です。

問題集の本を購入し毎日1ページずつ行うといった習慣付けをすることで日付の認識を促すことにもなりますし、定期的にご家族が実施状況を確認することで病状を確認できたり本人のやる気にもつながるためおすすめです。

俳句

俳句は、短い言葉で自然や季節の風景、感情、思考を表現する必要があります。

その時の季節を感じ季節にあった季語を頭の中で模索することで認知面の賦活に繋がりますし

作った俳句を他の方と共有するこでコミュニケーションのきっかけづくりにもなります。

また認知症の方は出来ないことが増えていくことで自己効力感が低下していることが多いと思われます。俳句を書くことによって自分自身が何かを成し遂げることができるという感覚を養え自己肯定感を高めることができます。

手芸

手芸には編み物や刺繍、陶芸などがありますが安全に手軽に行えるのが編み物だと思います。

高齢者の中には若い頃に編み物をしていた経験がある方も多く見られ認知機能が低下していても手は動作を覚えていて少しやってみるとどんどん昔を思い出すなんてこともあります。

ゆびさきの複雑な動きが要求されますので手先の運動としても効果が期待できます。

また編み物を行っている間は他事を考えることがないため不安や悲しみなどの不快な感情からも離れることができストレス解消にも繋がります。

昔の写真

昔の写真などを見て昔の記憶を思い出すことで、精神的な安定や自己肯定感の向上を期待出来ます。

昔の記憶を思い出す方法としては音楽、匂い、会話などがありますがお一人で行える方法としては写真などで見ることが最も簡単に行えると思います。

昔のアルバムや写真などがあればそれでいいですしなければ昔の写真が載っている本を見ても効果的だと思います。

また他の方と一緒にお話を共有したり自分の話をするきっかけにもなります。

注意点としては戦争などの本人にとって嫌な記憶を呼び起こすものは精神的に不安定になってしまう可能性がありますので避けるようにしてください。

終わりに

今回は高齢者施設や病院など暇になりがちな状況でお一人で行えるグッズを紹介しました。

高齢化社会と言われており自分の祖父母、両親がそのような施設でどう過ごしてほしいかいろいろ悩まれている方も多いと思います。

悩んでいる間にも施設でなにもしない時間が流れている可能性があります。

今回紹介したグッズはどれもそこまで値段的にも高くないものをあげてみましたの悩んでいるのであれば一度試してみることをおすすめ致します。

また病院や施設から自宅に帰らせてあげたい、そう悩まれている方はこちらも参考にしてください。

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