リハビリ学生おすすめ 臨床実習 レポートの書き方後編

リハビリ
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理学療法学科、作業療法学科の皆様お元気でしょうか。今回の記事はレポートの書き方の後編です。まだ前編をみていない方はご確認ください。

前回は評価の記載までをまとめました。今回はその続きを紹介していきます。

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問題点リスト

前回の記事であげた評価内容を元に症例の問題点をまとめる項目です。ICFに沿ってまとめていきます。本人の状態だけでなくご家族やご自宅の状況などの環境因子もしっかり記載することで自宅に帰れるのかといった今後の状況も検討しやすくなります。

問題点リストと書きましたが、悪い面だけではなく良い面も記載することがポイントです。悪い面には#〇〇と記載し良い面には♭〇〇と記載します。
#右下肢筋力低下 ♭右下肢関節可動域問題なしといった具合に記載します。

統合と解釈(問題点の詳細)

問題点リストであげた中から実際に介入すべき課題を選び、その問題の内容を細かく記載します。

例えば
歩行困難:右下肢膝伸展筋力の低下のため膝折れがみられ歩行が困難。自宅環境は車椅子困難なため在宅復帰のために10mの歩行獲得が必要。
といった感じであげていきます。

目標設定

問題点を将来的にどのように改善するべきかの目標を考えます。このときは短期(1〜3ヶ月後)、長期(最終的な目標)と分けて立てることが多いです。

先程の例でいえば
短期目標:平行棒内で膝折れなく5m歩くことができる。
長期目標:歩行器を利用し10m歩くことができるようになる。

といった具合に目標をたてます。

このときに具体的な数値で目標をたてることで、目標を達成できたかどうかの区別が分かりやすくなります。

治療計画

次に治療計画を記載します。次の3つに分けて記載します。

1プログラム

目標達成のためのプログラムを記載します。何をどの程度行うか記載します。またなんのために行うのかというものを記載していると、バイザーに自分の考えている内容が伝わりやすくなり、フィードバックを受けやすくなります。ここでプログラムをたてますが実際は症例の体調等によってプログラム内容や負荷量は変更していくので、記載したからといって必ず行うというものではありません。

2指導計画

実際に行うプログラムの他に症例や症例の介護者に対して指導するべき内容を記載します。例えば、自主訓練や介護方法等です。

自主訓練で大切なことは安全に行えることです。基本的には臥位や座って行える内容にします。また体調不良時や疲れてる時は無理して行う必要が無いことを必ず伝える必要があります。

3リスク管理計画

事前に医師からリハビリを行う上での注意事項の指示がある場合は記載します。指示が無い場合にも脱臼肢位や認知低下によってその場を離れる場合は見守りを依頼するなど、注意が必要な事項を記載します。

治療経過

実習の流れとして初期評価(レポート作成)→治療→最終評価(レポート作成)と2回レポートが必要になります。初期の段階では治療計画まででよいですが、最終評価には治療した結果を載せる必要があります。これは評価項目欄への記載も必要になります。

また治療した経過も記載します。治療した内容は時期によって変化するので、図に表すと理解しやすくなります。期間は1週間毎で大丈夫です。これを示すことで症例の能力の経過も分かりやすくなります。

考察

ここの項目がレポートの要といえます。初期評価では評価の結果から問題点を考え、どのようなプログラムを検討したかを説明します。また目標設定をした根拠等を文献や教科書を踏まえて説明することで説得力が出てきます。

最終評価では治療後の結果となぜそのような結果になったかを説明します。いい結果だけでなく、改善しなかった項目にも触れ、反省点として説明することで次につながるレポートとなります。

ここの項目が一番目を通される項目なので、しっかりと書き込むことが大切になります。

謝辞

実習先スタッフや症例の方に今回実習をさせて頂いたことの感謝を記載します。ここは自己流で無くても大丈夫です。参考文を載せますのでよろしければご利用ください。

『最後になりましたが、知識も技術も足りない学生である私に快く、評価・治療にご協力頂いた患者さんやその御家族の皆様、またお忙しい中このような貴重な体験をさせていただいたことや御指導をしてくださった実習担当指導者の○○先生をはじめとする諸先生方に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました』

参考文献

最後にレポートを作成するときに利用した教科書や文献を記載します。引用した文献が多いほどレポートに説得力が生まれますので、なるべく多くの文献を参考にすることをおすすめします。

まとめ

以上がレポートの記載方法となります。実習先や各学校によっても必要な項目が異なる可能性がありますので、必要であればバイザーや先生方に確認をしてレポートに取り組んでください。レポート作成はとても時間がかかる作業ですが、あとで見返しても復習出来るため自分の勉強だと思ってがんばってみて下さいね!

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