リハビリ学生おすすめ 臨床実習 レジュメ作成の手引

リハビリ
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理学療法学科、作業療法学科の学生の皆様お元気でしょうか。理学療法士、作業療法士になるためには臨床実習というものを行う必要があります。私の場合は8週×3回と約半年間行いました。臨床実習の流れとしては
初期評価→発表→治療→最終評価→発表
となることが多いと思います。この発表のときに必要な書類がレジュメとなります。レジュメは一般的にA4サイズに症例情報、評価や治療内容、考察を記載しそれを実習先のスタッフに見てもらい意見をもらうというものです。しかしレジュメの書き方は授業で習わないことが多く(私の学校でも習いませんでした。)どのようにつくればよいか模索しながら書いた覚えがあります。この記事ではレジュメの記載必要な項目やどのうような観点で記載すればよいか等をまとめています。
実習前や実習中に確認して頂いて参考にしていただければと思います。

結論からお伝えします。レジュメを作る上で大切なことは

  • 伝えたい内容は1つにまとめる
  • ストーリーをつくる

の2つになります。まずはレジュメには何を記載するかについてまとめていきます。

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レジュメの内容、項目

レジュメに記載する内容についてはレポートのコピペで問題ありません。レポートについては他の記事でまとめていますので、ご確認下さい。

基本的には

  • 題名
  • 症例情報
  • 評価
  • 問題点
  • 目標
  • 治療内容
  • 考察

が項目になることが多いとおもいます。レジュメにおいては考察の項目は全体の1/4は占めておいたほうが良いでしょう。なぜなら考察の項目があなたの考えであり、伝えたいことの主軸になるからです。ここが少ないとただ評価しただけでなにも考えてないという印象が残ってしまいます。そのため考察は項目は必ず確保が必要です。

さらにレポートと大きく異なる点があります。それは文字数が限られていることです。そのため必要でない評価項目は削る必要があります。

ではどのような評価項目は残して、どのような項目を削るべきか。それを説明してきましょう。

伝えたい内容は最小限にする

一人の症例について発表する際には多くのことを伝えたくなります。例えば血圧の変動、精神状態、疼痛管理、関節可動機、筋力の向上、姿勢、起居動作、歩行状態、在宅復帰、社会復帰等、実際の臨床では必要な内容が多くあります。これらはすべてレポートには記載すると思います。しかしレジュメでは文字数が限られますのでこれらをすべて記載することはできません。また発表という決められた時間に実習先のスタッフに聞いてもらいフィードバックをもらうため、多くの内容を記載しても「結局何がいいたいの?」となってしまいます。そのため発表する内容は1〜3つほどの内容にしたほうがわかりやすくなります。

なので自分はなにを伝えたいかを考えその他の内容は思い切って削ります。

例えば

膝折れによって歩行獲得に難渋した症例ということを伝えたい症例だとします。

この場合レジュメに乗せるべき内容としては、

  • 下肢筋力
  • 下肢関節可動域
  • 歩行評価

と絞ることができます。今回の場合歩行能力に注目しているので姿勢や起居動作等の直接関与しない項目は削ることが大切になります。こうすることで文字制限のあるレジュメもスッキリと見やすくするこができます。

ストーリーを作る

考察の項目ではストーリーを作ることが大切です。ストーリーと言ってもそう大層なものではありません。何らかの問題に対して自分がどのように考えて、何をしたか、またその結果どうなったかを記載するということです。これを意識することで発表の際に読み手側が理解しやすくなり、より建設的な意見がでやすくなります。

上の例で言うと

評価の結果から膝関節伸展筋力低下のため歩行時膝折れが生じていた。
また本人の発言により膝折れによる恐怖心のため歩行への拒否が強く在宅に必要な歩行が獲得できていないことが問題があると考えた。

膝折れを予防するため膝伸展筋力訓練を実施した。また恐怖感を最小限にするため平行棒での荷重練習から始めて、平行棒内歩行練習、歩行器歩行、杖歩行と徐々に難易度を上げて、膝折れに対する恐怖感を減らしながらリハビリを実施した。

杖歩行でも膝折れなく安定した歩行を獲得でき在宅復帰に繋がった。

このように流れを意識してなるべく治療の流れがわかりやすくすることが大切です。

最後に

以上がレジュメ作成時に大切なことです。レジュメを発表する際に一番避けたいことは発表内容が分かりづらく建設的な意見が貰えず次にいかせないことです。何かしらの不十分な箇所や間違いがあることは学生ですので必ずあります。そこは指摘してもらい、次同じような場面があった場合に今よりも多くの知識を使って対応できるようになる。その積み重ねができるよう、わかりやすいレジュメ作成を頑張ってみてください!

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