退院支援〜リハビリサマリー〜

リハビリ
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今回は退院に際して記載するリハビリサマリーについての記事です。

リハビリサマリーはケアマネジャーや退院後利用する施設のリハビリスタッフが確認し退院後もその内容を参考にしてサービスを提供していきます。私は現在老健で勤務しておりリハビリサマリーはよく目を通していますが、感じることはスタッフによって記載内容が異なるということです。今回はどんな内容が記載してあれば退院後も滞りなくサービスを提供できるかをまとめてみましたのでご参考頂ければと思います。

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リハビリ意欲

症例によってはリハビリに対して消極的な場合もあります。そのような情報があると退院後に利用するサービスに関してリハビリを手厚くするのか、それとも少なくして徐々に増やしていく等の計画が立てやすいと思います。

また男性スタッフが苦手、もしくは女性スタッフが苦手や、リハビリという言葉かけは拒否するけど「散歩しましょう」と声かけすると拒否なく取り組まれる等の情報があると、退院後のリハビリにスムーズに繋げられます。

認知機能

認知検査を行った場合は点数があるとよいです。もちろん退院後もリハビリスタッフが関与する場合は認知検査を行いますが、環境変化によるせん妄や混乱で一時的に低下しているのか、元々認知低下があるのかが判断できるためです。

また認知低下による危険行動(歩き出しやエスケープ等)も記載してあると助かります。

身体機能

身体機能に関しては細かい評価(MMTや関節可動域、TUGの秒数等)は不要です。「起立動作は軽介助レベルです」「筋力低下があります」「関節可動域制限があります」等で十分だと私は考えています。

リハビリ内容

症例によっては「前の病院ではやってくれたのにここではやってくれない」といったクレームに繋がることがあるためリハビリ内容は記載してあると助かります。

その他

・医師からリハビリ中止基準や荷重制限等がある場合は記載します。

・介助量が多くスタッフ一人でのリハビリが難しい場合(立ち上がり訓練、環境のセッティング等)は記載します。

不要な記載

・時折「入院時は〇〇でしたが、現在は〇〇です」という記載がありますが、入院時の情報は優先順位的には低く現在の状況のみで大丈夫です。

例文

認知検査ではMMSE23点となっています。危険行動なく身の回り動作は自己にて行えています。左膝の痛みがあり杖を利用しています。リハビリでは坐位での筋力訓練や起立訓練、横歩きや後ろ歩き等のバランス訓練、歩行訓練(約300m)、認知訓練(歩行しながら計算)を実施しています。

簡単ですが、最低限記載することで退院後のリハビリにスムーズに繋げられると思います。

最後に

今回はリハビリサマリーについて、現在老健で勤務している私が必要と思う情報をまとめてみました。 

退院時には他にもご家族向けに退院時指導用紙等も記載するかと思いますが、それにはまた他の情報が必要だと思いますので、別の記事に纏めたいとおもいます。

今回は最後まで読んで頂きありがとうございました。

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