【国公立大卒理学療法士監修】高齢者の睡眠不足、昼夜逆転の対処法

リハビリ
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病院や施設では人手不足が問題となっており、特に夜間は日中に比べて人手が不足しています。そのような中でよく聞く悩みが夜に眠れない方が多いということです。夜眠れなければ、人手不足の中で歩くことで転倒に繋がりますし、またセンサーを利用している方は頻回にセンサーが鳴ることで、職員の気が休まらないということが生じます。

今回はこのような睡眠不足・昼夜逆転の悩みに対してリハビリ職員として行えることを考えていきます。

また仕事だけでは無く普段の私達の生活にも応用できるものばかりですので参考にしてみてくださいね(^^)

今回参考にした著書です。

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夜間の良眠に繋がる3つの戦略

上記の本で記載されている3つの戦略です。これらを元にリハビリで行える工夫を考えていきます。

①朝──「起床後、4時間以内」に外の光を見る(「メラトニンリズム」を整える) ②昼──「起床後、6時間たったら」仮眠タイム(「睡眠−覚醒リズム」を整える) ③夕方──「起床後、11時間たったら」プチ運動(「深部体温リズム」を整える)

三笠書房 「寝たりない」がなくなる本 菅原洋平

午前中は屋外へ

午前中にリハビリを行う場合は屋外歩行等を取り入れ外の光を見る機会を設けます。外の光を見るだけでも効果があるようなので夏の暑い時期に外に出るのが危険な場合は窓際で行います。高齢者は起床時間が早い方が多いので、夜間不眠の方は可能な限り早めの介入を行います。

昼間はリハビリ入らない

この本では昼の仮眠は効果的であるとされています(30分以内)。私達も経験上分かると思いますが、昼ご飯後はとても眠くなります。これが元々体力の少ない高齢者の場合は顕著になります。そのような状態でリハビリを行っても集中できず、むしろ転倒等の怪我に繋がるおそれがあります。そのため睡眠リズムを整えたい方の場合は昼過ぎの眠たい時間のリハビリ介入は避けるようにします。

夕方は運動で覚醒

睡眠の質に最も悪影響を与えるのが夕方の睡眠であるとされています。基本的にはリハビリスタッフは定時が17:00や17:30の方が多いと思います。そのため最終のリハビリ時間は16:00になることが多くその時間に不眠の方の介入を行います。夕方の時間帯に運動をしてもらうことで、身体を覚醒させ眠ってしまうことを防ぎましょう。

最後に

今回は本を参考にリハビリ職員でも取り組める工夫について簡単にまとめました。基本的にはリハビリ介入の時間帯に気をつけるということです。またケアスタッフとの連携も必要になり、具体的には夕方は絶対に寝ないようテレビ等を勧めたり、昼過ぎは逆に無理して起こさず30分程度であれば仮眠して頂くなどです。多職種で協力してとりくむことが求められます。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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